遺産 相続手続き の流れ 銀行での手続きと被相続人の戸籍収集はどうやって行う?

相続手続きは、故人の遺産を適切に分配するために必要な一連の手続きです。特に、銀行での解約手続きと戸籍収集は重要なステップです。この記事では、相続手続きの流れを詳しく解説し、銀行手続きと戸籍収集の方法ついても取り上げます。

【 遺産 整理】銀行での解約手続きの一般的な流れ

①銀行へ連絡

故人が保有していた銀行口座や投資口座を解約する際には、まず銀行に連絡します。窓口または電話で手続きの詳細を問い合わせます。

必要書類の提出

銀行から解約に必要な書類を教えてもらえますので準備をします。遺言書、被相続人の出生から死亡までの戸籍、相続人の身分証明書、遺産分割協議書などが必要です。

残高の確認

銀行は口座の残高や未処理の取引を確認します。被相続人の死亡日に合わせて残高証明書の発行を依頼します。未処理の取引がある場合は、適切な処理を行います。

④相続手続依頼書の記入

金融機関ごとに「相続手続依頼書」など所定の書類がありますので記入(振込先の口座など)して、必要書類と一緒に提出します。解約完了までには1~2週間程度かかります。

⑤手続き完了

解約が完了すれば、指定した口座に被相続人の預金が振り込まれます。そこから相続人に分配を行っていきます。

【 遺産 整理 】戸籍収集の取得方法

市区町村役場への申請

故人の戸籍を収集するためには、故人が住んでいた市区町村の役場に戸籍謄本の申請をします。申請書を提出し、手数料を支払います。

必要書類の提出

役場は申請書に必要事項を記入し、故人の住民票などの身分証明書を提出するよう指示します。

受け取り

役場での手続きが完了したら、戸籍謄本を受け取ることができます。市役所も忙しいのでたくさんのお客様が待っていたり、取得する戸籍の量が多かったりすると時間がかかりますが、通常30分程度ではおらえると思います。

遺産 整理 戸籍収集の煩雑さ

戸籍収集は必要な手続きですが、その煩雑さも否めません。遺族は故人の住んでいた市区町村ごとに申請を行わなければなりません。

例えば、現在の戸籍は高松市だけど大阪市で生まれていて、神戸市で一度婚姻していて、離婚して高松市に・・・という場合だと大阪市で取れる戸籍、神戸市で取れる戸籍、高松市で取れる戸籍と3つの市に郵送請求をしないといけません。

この場合郵送費や戸籍の取得費用、取得までの時間も非常にかかることになります。

遺産 整理まとめ

相続手続きの中でも銀行での解約手続きと戸籍収集は重要なステップです。銀行手続きでは故人の財産を適切に処理し、戸籍収集では遺族に必要な情報を提供します。ただし、戸籍収集は手続きの煩雑さがありますので、事前の計画と十分な時間を確保することが重要です。遺族はこれらの手続きを適切に行いながら、故人の遺産を適切に管理・分配するためのステップを踏むことができるでしょう。

煩雑な手続きまで手が回らない、という方はお気軽に行政書士寺田裕希事務所までお問い合わせください。